日本が舞台のハリウッド作品「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」
まだ記憶に新しい今年2月に行われたアカデミー賞で、長編アニメーション部門にノミネートされたKUBO/クボ 二本の弦の秘密。
Kubo and the Two Strings: Official Trailer (Universal Pictures) [HD]
コララインとボタンの魔女を製作した会社が新たに送り出す、日本を舞台としたアニメーション作品です。
日本では2017年に、ギャガの配給によって公開されるというニュースがネットに出ていましたが、アメリカでは2016年に公開されており、もうブルーレイが買えます(^^;)
ちなみに声優陣もとても豪華で、主役のKuboと一緒に旅をするニホンザル役をシャーリーズ・セロン、ビートル役をマシュー・マコノヒーが演じています。
ちなみに、タイトルに含まれている「Strings」とは「紐、糸」という意味。
ポスターからも分かるように、主人公のKuboは三味線を常に背負っていて、Stringsもその三味線に関連します。
作品の見どころは、ストップモーションと日本の雰囲気
この作品の特徴といえば誰しもストップモーションを挙げると思います☆
ストップモーションとは、人形やセットを実際のスタジオに作って少しずつ動かしながらアニメーションを作る手法。
ナイトメア・ビフォア・クリスマスや、コララインとボタンの魔女も同じ手法で作られています。
CGで作られるアニメーションももちろんですが、ストップモーションで作るアニメーションもとにかく時間と手間がかかり、この作品が完成するまでに2年かかったとも言われています。
特典映像の中でスタッフの方もいっていたのですが、私も鑑賞中に一番すごいなと思ったのは海のシーン。
海の荒れて波が立つ様子とかもストップモーションで作られているのですが、海にしか見えなくてとても精巧に作られているんだなぁと思いました。
そして、もう一つは日本の文化の描き方です!
近作は日本を舞台にしているのですが、住民の着る服やお墓、竹林や家のふすまなど、細かいところまですごくリサーチして作りこんでいることが分かります。
服の色合いとか継ぎはぎしてる感じとか、すごい再現力ですよね☆
そして、純日本風かというとそうではなく、ドラゴンなど中国の要素も取り入れたそうで、作品オリジナルの雰囲気が作られていてとても良かったと思います!
あらすじを紹介☆
主人公のKuboは隻眼の男の子。
三味線を奏でることで折り紙を自在に操る魔法を使うことが出来ます。
折り紙が自在に動くっていう点が、日本人の私にとってもすごく新鮮でかわいらしく感じました。
Kuboのお母さんには姉妹がいて、お母さんとその姉妹(Kuboにとっての叔母)は対立しているのですが、対立する叔母や祖父たちと戦うため、ニホンザルとカブトムシと一緒に武器や防具を集める旅をするというストーリーです。
映像が終始とてもキレイなのですが、個人的に一番おススメなのは、もみじから作られたボートのシーンです。
日本は桜がやっぱり有名だけど、もみじもすごく美しくて、それをこうした形で映画に取り込んでもらえたのはすごく良かったと思います。
そして、やっぱりこのキレイな映像はぜひスクリーンで見てほしいです♪