あらすじ
ハリウッドの映画業界の大物の叔父を持つボビーの恋愛模様を軸にして、作品の舞台となった1930年代のアメリカを描く作品。
1930年代。ニューヨークに暮らす青年ボビー(ジェシー・アイゼンバーグ)は、刺激にあふれた人生を送りたいと願いハリウッドに向かう。そして彼は、映画業界のエージェントとして大成功を収めた叔父フィルのもとで働く。やがてボビーは、叔父の秘書を務める美女ヴォニー(クリステン・スチュワート)のとりこになる。ひょんなことから彼女と距離を縮められて有頂天になり、結婚まで考えるようになるボビー。しかし、彼女にはひそかに付き合っている男性がいて……。
ちなみに本編中のナレーションは、Woody Allen監督自らの声だそう。
この作品は18億円の予算でスタートしながら最終的には制作費30億円かかったらしく、Woody Allen監督作品の中で一番お金がかかった作品になりました。
とにかく「オシャレ」な映画
着る服
住む家
セリフ
乗る車
流れる音楽
すべてがオシャレ。
1930年代って、もう80年以上前なのに。
時代が古い=ダサい、というわけではないということを映画を見るたびに痛感する。
特に一番お気に入りは、キャンドルの光の中でボビーとボニーが話すこのシーン。
オシャレといえば、アメリカ版の映画のポスターもオシャレ!
ほほ笑みながらも黄金の涙を流す女性のイラストが、この作品を物語っていてすごくステキ。色合いも、作品の舞台設定に合っていてNICE!
Dreams are dreams
この作品で一番印象に残ったセリフ。
みんな未来を自分に都合よく描くけれど、実際は何かをあきらめたり我慢したりして生きていくもの。
それをすごくストレートにあらわしている。
そういえばララランドでも同じようなテーマだったなぁ。
1周年記念のプレゼント Velentinoの手紙
ボニーとフィルの1周年記念のプレゼントとして出てきたValentinoからの手紙。
実は、Valentinoは実在する1920年代の映画スター。
31歳という若さで亡くなり、彼の死後1930年代に生前出演していた映画が何本もリバイバル上映されるほどの人気だったそう。
白黒写真しかない・・・時代を感じます。
Valentino以外にも、当時の映画のネタなどがちりばめられた、強い「映画愛」を感じる作品。
まとめ
セリフの掛け合いもテンポが良くて、内容がしっかりある割りに約90分と見やすい長さ。
ただのラブロマンスではなく、暗殺・賄賂など1930年代の闇の部分も描かれていたのも良かった。
この作品は、一見の価値ありと思います。