英語力を磨くことを志した理由
学生時代から英語の成績は比較的良く、大学入学時にクラス分けのために何も勉強せずに受けたTOEICの点数は555点と、ノー勉(古いかなw)の割りにそこそこ。
だけど、新卒で入社した会社が突如「英語公用語化」を推し進め、一気に社内に増えた外国人とのコミュニケーションをするようになってから、いかに自分の「英語力」が足りないかを実感しました。
相手の言っていることが分からない。
自分の言いたいことが伝わらない。
そんな日が続き、「英語力を身につけたい!」と思うように。
23歳くらいから本格的に英語を勉強し始め、今では会話も楽しめるし、短い期間だけど海外でバリバリ仕事させていただけるようになりました。
先日お会いした外国人からも、「アメリカで育ったの?」と言われるほどまでがんばっています(すみません・・・でもちょこっとだけ自慢させてくださいw)
英語力=TOEIC高スコア ではない
私があえて「TOEICの得点を上げるコツ!」などとしなかったのは、TOEICの点数が高いからといって、英語力が高いとは限らないから。
そして、私が目指したのはTOEICではなく英語力だったから。
「グローバル化」といわれて久しい現在、多くの企業が「英語が出来る人材」を求めています。そしてその指標がTOEIC。
求人広告や社内の昇格条件にTOEICの一定点数が設けられるので、私はTOEICで高得点を取ることが無意味だとは思っていません。むしろ、いくら英語でバリバリコミュニケーションできる人でも、TOEICのスコアがないと説得力ないですよね。理不尽だと思うけど、それが今の社会なのでやっぱりTOEICの高スコアって大事だなって思ってます。
でも残念ながらTOEIC800点台の人でも、実際に英語力が無に等しい人を何人も見てきました。
私の上司は、転職時TOEIC600点でしたが、会社の基準が変わりTOEIC800点がない人は管理職になれないことになりました。
そこでTOEICの勉強を朝晩必死でして、4ヶ月ほどで無事基準点をクリア。
でもコミュニケーションスキルはTOEIC600点台のときとまったく変わらなかった。上司の話す英語は同じ日本人の私ですら理解不能だったし、会話の内容が分からないのに愛想笑いして分かるふりして聞き直せなかったり。英語メールもGoogle翻訳使ったような不自然な表現ばかり。
なのにそういう人でも、TOEIC800点をクリアしているというだけで英語が出来る人認定されて管理職に就けるという、社内の制度。
でも本音を言うと私はその上司、すごいと思うんです。
だって40歳代で管理職としてバリバリ働きながらも、TOEICの点数を600点から800点まで数ヶ月で上げるってなかなかエネルギーと時間が必要なはず。
だからこそ、TOEICの点数だけではなくて「英語力」の向上にも少し時間を割いて取り組めば、名実とも「英語が出来る人」になれるんじゃないかなぁと思ったんです。
「英語力」を身につけるために力を入れるべきことは?
私が思うに、一般的に日本人が英語を使いこなすために必要なのはスキルは、スピーキングとリスニングです。
日本の学校で普通に勉強すればある程度の単語も覚えているし、文章のリーディング経験を積んでいて、実は訓練しなくてもみんなある程度の力を持っていると思います。
日本の学校でなかなか勉強できないスピーキングと、コミュニケーションに欠かせないリスニングのスキルが大事だと思っています。
リーディングに関しては時間をかけて辞書やGoogle翻訳を使い倒せば意味が分かるけど、会話で相手の言っていることをその場で聞き取って理解する「リスニング」は、実はすごく大事な要素だと思っています。
「スピーキング」は私にとってはもっとも難しい要素で、発音も日本語と全然違うのでいかにナチュラルな英語で話すかも難しいですし、いくら相手の言っていることが聞き取れて理解できても、自分からそれに対するリスポンスをしなければ会話は続かないしコミュニケーションにならない。だから難しい・・・!
なので今日は、私がスピーキングとリスニングを磨いた方法を2つご紹介します!
・・・そうなんです、私やったことって2つしかないんです(笑)
シャドーイング
オーソドックスすぎてまったく意外性ないですよねw
でもこれが私にとっては一番効果的でした。
映画、海外ドラマ、海外ニュース、ラジオ、なんでもいいです(でも日本人講師の「リピートアフターミー」に続けて練習してもまったく意味ないですのでご注意を)。
手順もまったくなんのヘンテツもなく、
1)英語を聞く
2)集中して相手の言っていることを聞き、そのとおりに話す
これだけ。
ただ、最初のうちは2)が難しい(相手の言っていることがすべては聞き取れない)ので、スクリプトが見れる雑誌や、あとは映画などの作品で英語字幕にする方法が良いと思います。
私の場合は、英語の雑誌が一番やりやすかったです。利用したのは「CNN English EXPRESS」。短いニュースもあって手をつけやすかったし、ニュースキャスターが話す英語は他の人に比べるとクリアでシャドーイングしやすかったので。
CNN ENGLISH EXPRESS (イングリッシュ・エクスプレス) 2017年7月号
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シャドーイングやってて思ったのが、話し手によるけれど、みんな話すの早いんですよね~やっぱり。
でも再現率が完璧になるまで何回も練習して巻き戻して練習して・・・を繰り返すと、本当にネイティブと同じようなスピード・発音で話せるようになったんです。文章の長さにもよるけど、一つの文章を5回くらい練習すれば、かなりうまく発音できるようになると思います。
あとはシャドーイングを重ねて話せるようになった文章を増やしていけば、実際の会話の場面でも以前と比較すると断然スラスラと話せるようになりました。
私のように映画などアメリカの映像作品が好きな方は、「ENGLISH JOURNAL」という雑誌もオススメ。興味をもって楽しく勉強できます。
[音声DL付]ENGLISH JOURNAL (イングリッシュジャーナル) 2017年6月号 ?英語学習・英語リスニングのための月刊誌 [雑誌]
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英会話教室
英語を勉強するのに英会話学校なんて無意味だという意見が多いのは十分承知ですが、私の場合は英会話教室が役に立ちました。
やっぱり、勉強法の合う合わないって人の個性によるんですね。
一番役に立ったのは、フリートーク。日本人の生徒さん相手でもいいです。
スクリプトも何もない状況で、「考えて話す」「相手との会話のキャッチボール」がとてもいい訓練になります。
そして、先生に少しおかしい表現をその場で訂正してもらえると、普通に勉強するより覚えやすいです。
自分の表現が自然かどうか、自分では気付きにくいんですよね。だって、それが正しいと思ってしゃべっているから!w
外国人と会話してもイチイチ訂正してくれる人は少ないので、その場で指摘してもらえるとすごく役に立つ。
私は「本社」のことをずっと「Headquarter」って言ってたんですけど、ある日先生に「Headquartersだよ」って指摘されて。「でも、本社って1つしかないのに複数形なの?」って疑問をぶつけたら「それは不思議だけどでもHeadquartersなの!」って教えてくれましたw
言語って時に理屈で片付けられないルールもありますもんね。ネイティブにバシっと言ってもらって納得!
もう一つ。私の「Laugh」の発音が「Rough」に近かったみたいで矯正されました。LとRの発音は中学校くらいで理屈は教わるけど、実際の自分の発音のクセを客観的に判断して直してくれる機会って実はあまりないのでオススメです。
最後に、私のTOEICのスコアは・・・
現在925点です!
英語出来る人は満点とか取っているので、私もTOEICのスコア極めたい!w
私のTOEIC勉強法は、試験前に自分の目標点数に近い問題集を一冊こなすだけですが、それでもそこそこ高い点数が取れるのはやはり英語力がしっかり身に付いてきているおかげかな~?と思っています。
TOEIC TESTレベル別問題集 900点突破 リーディング編 (レベル別問題集シリーズ)
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でもTOEICって、実は、英語力以上に集中力が大事ですよね・・・。毎回リスニングは満点なのにこのスコアってことは、リーディング中に集中力が切れていることも一つの要因だと自覚しております・・・
英語に限らず、勉強方法は人によって合う・合わないがハッキリ分かれるものだと思うけれど、「英語が出来る人になりたい!」と思っている方の参考になれば私も嬉しいです♪