RIOの日記

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映画「スリー・ビルボード」の感想:アカデミー賞など各賞レースの本命作品!※ネタバレあり

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実はアメリカで最初にこの作品の予告を見たのは夏前。

そのときからずっと気になっていて、首を長~くして公開を待っていました。

「three billboards」の画像検索結果

公開前から評判もよく、トロント国際映画祭では観客賞も受賞

昨日発表されたゴールデングローブ賞でも、作品賞・監督賞など6部門にノミネートされるなど、賞レースでの強さを見せています。

eiga.com

 

色んな作品を見てきたけど、感想をまとめるのがこんなに難しい作品はあまりないです。この作品のストーリーがまとまっていないせいなんですけどね。笑

悪い意味ではなく、120分の中に描かれたあらゆる登場人物たちの一連の言動や人生そのものがこの作品のストーリーだったからじゃないかな、なんて思いました。

あらすじ

最愛の娘が殺されて既に数ヶ月が経過したにもかかわらず、犯人が逮捕される気配がないことに憤るミルドレッドは、無能な警察に抗議するために町はずれに3枚の巨大な広告板を設置する。

それを不快に思う警察とミルドレッドの間の諍いが、事態を予想外の方向に向かわせる。

Filmarksより引用


『スリー・ビルボード』予告編 | Three Billboards Outside Ebbing, Missouri Trailer

 

主人公は、娘をレイプされ殺害された母親。

警察の捜査が遅々として進まない状況に腹を立て、道沿いにある寂れた広告ボードをレンタルし、警察への不満をデカデカと掲載することからストーリーが始まります。

 

作品は殺人事件から始まるけど、犯人逮捕や犯罪捜査といったサスペンス的な要素は弱く、被害者家族、警察、地域住民・・・それぞれが生み出す人間ドラマがこの作品を作り上げていました。

"結末"を自分で考える

この作品、ラストの締め方がとっても印象的

主人公と元事件の担当刑事が2人で車に乗り、性的犯罪常習者“らしき”人物を始末しに向かう車の中のシーンで終わります。

 

2人とも、同じ目的を持ちつつも、それが正しいことなのか、まだ確信を持てていない。でも車を走らせる。

 

結局2人が目的を果たしたのか、途中で思いとどまったのか。

そもそもその“らしい人物”が本当に性犯罪者なのか、娘を殺した犯人は見つけられたのか、結末がないまま作品は終わります。

 

でも、この作品の大事なことって、ストーリーを上手くまとめ上げることではなくて、警察を批判する3つのビルボードを掲げたところから、主人公をはじめ警察や地域全体の人たちの姿そのものだから、私はこの終わり方、すごく好きでした(*^^*)

 

余韻があるし、色々思い巡らせる余地を与えてくれている感じがして・・・♪

とにかく人間くさい!

  • 主人公のミルドレッド
  • 警察署長のウィロビー
  • 事件を担当していた元刑事・ジェイソン

ここに挙げ切れない役も含め、とにかくみんな人間くさい

 

ジェイソンなんて、作品が始まって終始ずーっとムカつくダメ刑事なんです。

事件もろくに捜査しない怠け者だし、理不尽極まりない暴力で解決しようとするし、態度デカイし、「お前何様だ~」と言いたくなるほど(笑)

 

でも、慕っていたウィロビーが書いた自分宛の遺書をきっかけに、忘れていた正義感と責任感が蘇ってからはホントに頼もしい。別人のよう。

 

警察署長のウィロビーも、警察署長・夫・父親として、本当に尊敬に値する人柄と懐の深さと優しさを持っていて、だからこそ堕落していたジェイソンを立ち直らせることができたのかな、なんて思いました。

 

それぞれの人生、心に抱える葛藤、とても胸に響きました。

監督はマーティン・マクドナー

賞レースで注目を集める本作を手がけたマーティン・マクドナーは、監督に加え脚本、プロデューサーとあたゆる面から製作に関わっています。

 

アメリカを舞台にした作品ですが、監督自身はイギリス出身。キツいジョークや容赦ない描写も、イギリス人監督だからかぁ、となんだか納得しちゃいます。笑

 

同じく監督・脚本として参加した映画ヒットマンズ・レクイエム」ではアカデミー賞脚本賞にノミネートされた経歴も持っています。

 

マクドナー監督、実は北野武の大ファンだそうで、映画セブン・サイコパスでは主人公が劇中、映画館で「その男、凶暴につき」を見ているシーンがあるそう。

 

まとめ

上述のとおり、感想をまとめづらく不思議な感覚を残してくれる作品だけに、観客の評価は割れるかなぁと思ったけど、Rotten Tomatoesでは高評価が付いています。

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これから本格的に始まる賞レースでの注目作品であることは間違いありません。

日本でも、アカデミー賞受賞式の前に公開される予定なので、ぜひ足を運んで、この不思議な感覚を味わってもらえればと思います☆

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