RIOの日記

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『嫌われる勇気』の感想:幸せのヒントを与えてくれる読みやすい哲学書でした

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『嫌われる勇気』という本を読みました。

書店で目立つ場所に置かれているのを前々から見ていて気になっていました。

 

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よく知らずに手に取りましたが、哲学&心理学の側面から「幸せな人生を送るには?」という、いかにも哲学的な問いを突き詰めていく一冊。

 

哲学の本と聞くと難しそうなイメージしかわかないと思いますが、この本は人生の生きづらさに悩む青年とアドラー心理学*1を極めた哲人との対話形式のため、非常に読みやすかったです。

 

 

 

あらすじ

 

本書は、フロイト、ユングと並び「心理学の三大巨頭」と称される、アルフレッド・アドラーの思想(アドラー心理学)を、「青年と哲人の対話篇」という物語形式を用いてまとめた一冊です。

 

欧米で絶大な支持を誇るアドラー心理学は、「どうすれば人は幸せに生きることができるか」という哲学的な問いに、きわめてシンプルかつ具体的な“答え”を提示します。

この世界のひとつの真理とも言うべき、アドラーの思想を知って、あなたのこれからの人生はどう変わるのか?

もしくは、なにも変わらないのか…。

 

さあ、青年と共に「扉」の先へと進みましょう―。

アマゾンの作品紹介ページより引用

 

 

以下、ネタバレが含まれますのでご注意下さい。

 

 

 

共感したところートラウマは存在しない 

 

本書を読み進めていく中で、最初に共感をしたのが「トラウマは、存在しない」ということ。

 

「両親の離婚があったから、いい学校に通えなかった。」

 

「いじめにあっていたから、いい成績がとれなかった。」

 

と、過去の不幸を言い訳にする場面をよく見かけますが、私はそういう考え方があまり好きではありませんでした。

 

私自身、5歳のときに両親が離婚したこともあり、両親そろった家庭とはまた違う大変さとかもありましたが、それで自分の人生が不幸だとも不利だとも思ったことなかったですし、そんなことを考えること自体、一生懸命育ててくれた母親に失礼だと思い、自分の思い描く目標の実現に向かって必死に努力しました。

 

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本書の中では、以下のように述べられていました。

 

しかし、アドラーはトラウマの議論を否定するなかで、こう語っています。「いかなる経験も、それ自体では成功の原因でも失敗の原因でもない。われわれは自分の経験によるショック -いわゆるトラウマー に苦しむのではなく、経験の中から目的にかなうものを見つけ出す。自分の経験によって決定されるのではなく、経験に与える意味によって自らを決定するのである」と。

(略)

アドラーが「経験それ自体」ではなく、「経験に与える意味」によって自らを決定する、と語っているところに注目してください。たとえば大きな災害に見舞われたとか、幼いころに虐待を受けたといった出来事が、人格形成に及ぼす影響がゼロだとはいいません。影響は強くあります。しかし大切なのは、それによってなにかが決定されるわけではない、ということです。われわれは過去の経験に「どのような意味を与えるか」によって、自らの生を決定している。人生とは誰かに与えられるものではなく、自ら選択するものであり、自分がどう生きるかを選ぶのは自分なのです。

 29ページより引用

 

 本書では「大切なのはなにが与えられているのかではなく、与えられたものをどう使うかである」というアドラーの言葉が何度も登場しますが、まさに私が人生で大切にしてきた考え方を表している一言だな、と思い、こうしたアドラーの教えにとても共感しました。

 

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理解しきれなかったことー勇気づけ

 

本書では、「他者を叱ったりほめたりしてはいけない、それは縦の関係性から生じるものであり、相手を操作しようとする行為だ。そうではなく、「ありがとう」と伝えて相手を勇気づけることで行動を促すべき」という趣旨のことが書かれています。

 

それに反発した青年が「学校にも行かず、就職もせず家にも引きこもるわが子にも「ありがとう」といえば解決なのか?」と問うと「もちろんです」と答えています。

 

たとえば、引きこもっている子どもが、食事の後に洗いものを手伝ったとします。このとき「そんなことはいいから、学校に行きなさい」といってしまうのは、理想の子ども像から引き算している親の言葉です。そんなことをしていたら、ますます子どもの勇気をくじく結果になるでしょう。しかし、素直に「ありがとう」と声をかけることができれば、子どもは自らの価値を実感し、新しい一歩を踏み出すかもしれません。

211ページより引用

 

出産を控え、「うまく子育てできるのか・・・」と日々不安を感じている中で上記のような教えをみても正直「・・・ホントに?!」という感じです。

 

ロジックとしてはそうなのかもしれないけれど、それで問題解決とはならないような・・・

 

これは実際に子育てしている人からしたら「たしかに!」という感じなのかもしれませんが、「子育て=未知」の状態の私が読んでも、反発しか感じませんでした。 

 

 

 

まとめ

 

幸せのヒントを端的にまとめると、「他人を気にしすぎるのではなく(=他人の人生を生きるのではなく)、自分を大切に。過去や未来ばかり気にするのではなく、今を懸命に生きるべし」という内容になるかな、と思います。

 

具体例も多く対話形式なので、アドラーの思想の原理がスッと頭に入ってきやすいですし、内容としても納得いくものがとても多いので、本当に読んでよかったなと思います。

 

この本に書かれていることを少しずつ実践して、ますますこれからの人生を実りあるものにしていけるように頑張ります。

 

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*1:アルフレッド・アドラーが提唱した心理学

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