猫と一緒に過ごすと、猫のエレガントさや自立心、凛とした姿を間近で見ることができます。
私の旦那さんは、以前まで犬派でしたが、ニャンズと暮らすようになり完全に猫派に。
鍋つかみにタオル、置物・・・家の中には猫グッズにで溢れています。
(私はずーーっと猫一筋です。笑)
そんな中、本屋でふと目にしたのが本書、『猫はためらわずにノンという』。
表紙の可愛らしい猫の足跡マークと、「全仏ベストセラー」のキャッチコピーに惹かれ購入しました。
人間に決して媚びず、思いのままに生き、周りに愛される。
この本は、筆者が愛猫と過ごす日々の中で、そんな猫の生き様の秘密をまとめたものです。
『猫はためらわずにノンと言う』
— Rio (@nami11star1) May 10, 2020
猫好きの筆者が愛猫と過ごす中で気付いた幸せのコツをまとめた一冊。
他人と比べたりせず、ありのままの自分を自分自身が認めてあげることで、猫のように凛として自信を持てる、など、猫のように生きるヒントがつまった一冊。https://t.co/S87LBgcgBT pic.twitter.com/LUzzcApzsb
猫と一緒に暮らす人、猫のように自立してストレスから解放された生き方に憧れる人、そして猫が好きなすべての人が楽しめる一冊。ライトなボリュームで易しい内容なので、サクッと読めてしまいます♪
本書の中から、特に私の中で印象に残ったポイントをまとめてみました。
1. 猫が自分の居場所を譲らない理由
自分に自信のない人は多い。他人の前で何かを言おうとしても、恥ずかしいとか、馬鹿にされないかという心配が先に立って、言うべきことがはっきり言えなくなってしまう。一方、他人が話すことや知っていることが立派なことに聞こえて、いよいよ自分がつまらない存在に思えてくる。
しかし、この「他人」とはいったい何だろう。誰だって誰かの「他人」である。あの人たちは自分より偉いなどと思っても、そう決めたのは自分自身だ。言ってみれば自分で作った棚に他人をのせてしまったようなものだ。
(略)
他人とは、実はあなたの道に立ちふさがって、ただ邪魔をしているだけの存在かもしれない。他人があなたの居場所を奪ってしまって、一歩を出そうとするあなたの足を踏みつけていると考えてみよう。もし猫だったら、こんなことを許すだろうか。
(略)
猫は侵略こそしないが、徹底的に防御はする。決して暴君や独裁者になることはないが、自分の居場所は冷静に守っている。
誰だって自分の人生では自分が主人公なのだ。
本書24ページ
私は、物心がついた頃から、すぐ他人と比べてシュンとしてしまう性分。
なのでこの文章がズキッと心に刺さりました。
他人と比べて落ち込んだり尻込みをするということは、他人に道を譲り、自分が活躍する機会を逃すということ。
他人に自分の居場所をみすみす奪われるようなことはしてはいけない。
仕事でもプライベートでも、やりたいと思ったことは他人に遠慮せずにトライしてみる。
確かに、ニャンズが周りに遠慮して何かをやめるなんてことはないですね。笑
それが人生を豊かにする秘訣の一つなのでしょう。
自分の人生という舞台で、自信を持って輝くヒントは本書の別の章で語られています♪
2. 猫は生まれながらのボスである
管理職をやらせたら、猫の右に出るものはいないだろう。自分は何もしないで他人を監視しているのだから。自分の偉さを知らしめるために声を荒げることもなく、励ましのまなざしで見つめてくる。
(略)
職場で猫でいるというのは、とにかく人を使うということである。仕事や組織のためにも、同僚の価値を高めたり自立を促したりするためにも、人をうまく使ったほうがいい。しかもそれは同時に、みんなの手本となるように存在感を示し、押し付けがましくならないように気を配る、ということでもあるのだ。
本書106ページ
日本の企業で働いていると、管理職=働きバチ、というイメージがあり、誰よりも業務量が多いというのが典型パターンではないでしょうか。
アメリカで一年半勤務した時にこの常識が覆され、私の上司はとても上手に人を使い指示を与え、自ら手を動かすことはほとんどありませんでした。
まさに、アメリカでの上司は"猫のような管理職”だったというわけですね。
私は先日、自分の仕事でも昇格し、今後のキャリアと向き合うタイミング。
管理職というものに無縁でここまで来たので、自らの立ち振る舞い方や人の上に立つのはどういうことか、ずっと自問自答してきました。
本書は、そんな私にヒントを与えてくれたように思います。
現代社会では、仕事の場でも家の中でも、複雑な環境の中でストレスを抱えることも多いのではないでしょうか。そんな時は、本書の秘訣をヒントに少し自分の人生を振り返り、力を抜いてみるのも良いのではないでしょうか🐾