2020年の目標の1つとしても挙げたとおり、読書量を増やすことに注力中!
去年まではビジネス書を読むことが多かったですが、今年は小説も読む量を増やそうと思っています!
そこで今回手に取ったのが、直木賞を受賞した『熱源』。
史実をベースにしたフィクションのため、馴染みの実在の人物が小説の登場人物として出てくると、ワクワク楽しかったです。
『熱源』川越宗一著
— Rio (@nami11star1) February 16, 2020
直木賞受賞作を #読了 📖
史実に基づいて作られたストーリー。実在の人物も多く登場し、読みやすかった。
冒頭の疫病の描写は、今の新型肺炎の様子を少し彷彿とさせたし、アイヌの人たちのアイデンティティを守ろうとする様子にとても感銘を受けた!https://t.co/mysnwQOXDM pic.twitter.com/fePnNsOzGz
作品紹介
樺太(サハリン)で生まれたアイヌ、ヤヨマネクフ。開拓使たちに故郷を奪われ、集団移住を強いられたのち、天然痘やコレラの流行で妻や多くの友人たちを亡くした彼は、やがて山辺安之助と名前を変え、ふたたび樺太に戻ることを志す。
一方、ブロニスワフ・ピウスツキは、リトアニアに生まれた。ロシアの強烈な同化政策により母語であるポーランド語を話すことも許されなかった彼は、皇帝の暗殺計画に巻き込まれ、苦役囚として樺太に送られる。
日本人にされそうになったアイヌと、ロシア人にされそうになったポーランド人。
文明を押し付けられ、それによってアイデンティティを揺るがされた経験を持つ二人が、樺太で出会い、自らが守り継ぎたいものの正体に辿り着く。
樺太の厳しい風土やアイヌの風俗が鮮やかに描き出され、国家や民族、思想を超え、人と人が共に生きる姿が示される。
金田一京助がその半生を「あいぬ物語」としてまとめた山辺安之助の生涯を軸に描かれた、読者の心に「熱」を残さずにはおかない書き下ろし歴史大作。
※アマゾン作品紹介ページより引用
感想
冒頭でも触れたとおり、史実をベースにした小説のため、実在の人物が登場します。
ただ、タイムラインが行ったり来たりすることがあるし、ロシアやアイヌのキャラクターの名前がカタカナで、たまに「あれ、なんだっけ?」みたいになることも。
アイヌのことは、学校の教科書で少し読んだきり。この本を手に取るまで、実際の生活を知ることも、詳しい歴史の背景を学ぶことも、恥ずかしながらありませんでした。
この本を読む少し前に、「日本は一つの民族」と発言したというニュースを見ました。その時は特に思うことはなかったのですが、 この本を読んで、民族や歴史の複雑さや個々人のアイデンティティを尊重することの大切さに気付けたと思います。
アメリカで一年半生活した時に、それまで生活していた日本と比較してアメリカの多様性をうらやましく思うこともありましたが、日本も、少し視野を広げれば、先住民や移民など、私とは異なったバックグラウンドを持つ人がたくさんいるんですね。
物語の中でも、日本という国に飲み込まれそうになりながらも必死で「アイヌ」のアイデンティティを守ろうとする者、ロシアに植民地にされたポーランドを取り戻そうとする者、様々な立場ながら、みんなアイデンティティを必死で守ろうとしていました。
遠い未来、あるいは近い将来、同族たちがそのままではいられない時代が来たとする。それでも出自を思い出そうとするものはもしいれば、一人のアイヌの生きざまを、アイヌの言葉で語ってやりたい。(No. 5017/6053)
舞台となったのは、第一次世界大戦・第二次世界大戦という激動の時代。
そんな中で登場人物は「自分らしく生きる」ことに四苦八苦していましたが、2020年を迎えた今も、宗教や民族、性的嗜好など、みんなが自分らしく生きることができる時代になるには、もう少し時間がかかりそう。
この作品のタイトルにもあるとおり、物語のあちこちに、違った形の「熱源」がありました。私たちが生きていくためには、「熱」が必要なんですね。私たちの体温も生きている証だし、生きる目的や生きる実感を与えてくれる物に対して持つ情熱も。
幸せなことに、私にはたくさんの「熱」があります。家族、趣味の映画や海外ドラマ、目標である英語のレベルアップ等…。熱を高めて、新しい熱源を増やすことで、人生が豊かになるのかもしれないです。
また、本書の前半には当時流行したという疫病の記載がありました。
100年ほどで医療技術がめざましく進歩したことに敬意を評しつつも、今まさに世界的に流行している新型肺炎への世間・経済の反応を見ると、医療がこれほど進歩した現代でも、未知の流行病にとても恐怖を感じるなぁとしみじみと感じました。
おまけ
最近ルピシアのお茶にハマっています。
仕事の帰り道、#ルピシア で桜🌸のお茶を大人買い…😍和柄のパッケージが可愛い〜!きっと茶葉から淹れた方が美味しいんだと思うけど、めんどくさがりなのでTea Bag派。
— Rio (@nami11star1) February 14, 2020
最近2月なのに暖かくて、もうすっかり春の気分🌼 pic.twitter.com/o3B8juuh92
#LUPICIA のお茶詰め合わせ、The Book Of Tea が届いた❤️
— Rio (@nami11star1) March 8, 2020
日本の風景をテーマにした外箱と小包装、それぞれパッケージが可愛すぎる…😍
朝のティータイムが一段とリッチになりそう…☕︎✨
……ノアちゃんに写真撮るの邪魔された〜🌀🤣笑#ルピシア pic.twitter.com/MsCAek0Ku3
特にティーパックのお茶は、淹れるのも片付けるのも楽チン。
ティーパックだからといって風味が落ちることもないです。
私は本を読んだり海外ドラマや映画を観るのが好きなので、ルピシアのお茶のおかげで少し贅沢なティータイムを過ごせています✨