ピクサー映画の新作『ソウルフル・ワールド』を観ました。
©公式ウェブサイトより引用
口コミ評価が良かったので期待値高めで見始めましたが、とっても楽しめたし心に刺さる印象深い作品でした。
人生は、一瞬一瞬の積み重ね。
この作品を見て、今の自分の人生とこれまでの多くの経験や出逢った人に改めて感謝の気持ちが芽生えました!
『ソウルフル・ワールド』
— Rio (@nami11star1) 2021年1月11日
今を生きることの大切さ、自分にとって当たり前の物事ほど大切で、自分がまだ気付いていない良い面があること。
そんな人生における大切なことをガツンと思い出させてくれました。
NYの街並みとジャズの音楽が融合した世界観もたまらない〜🎵#PixarSoul pic.twitter.com/a46oxwOupE
あらすじ・基本情報
ニューヨークでジャズ・ミュージシャンを夢見る音楽教師ジョーは、夢が叶う直前にマンホールに落下してしまう…。
彼が迷い込んだのは、ソウル<魂>たちが地上に生まれる前に「どんな自分になるか」を決める世界だった!
そこでジョーが出会ったのは、やりたいことを見つけられず、“人間に生まれたくない”と何百年もソウルの世界に留まっている“22 番”と呼ばれるソウル。夢のために地上での人生を取り戻したいジョーは 22 番に協力を求めるが…。
奇跡の大冒険を繰り広げる二人が、最後に見つけた<人生のきらめき>とは…?
日常の中で<人生のきらめき>を見失っている全ての人へ贈る、”魂”を揺さぶるファンタジー・アドベンチャー!
Filmarksの作品紹介ページより引用
Disney and Pixar’s Soul | Official Trailer | Disney+
- 製作国:アメリカ
- 上映時間:101分
- 2020年
- ジャンル:アニメ
* * 以下ネタバレが含まれるのでご注意下さい * *
人生には目的や目標が必要か?
長年の夢が叶う目前に死の淵に立つことになってしまったジョー。
長年、人間として地球で生きることを避け続ける22番。
対照的な2人がこの作品の主人公たちです。
©公式ウェブサイトより引用
長年の夢を叶えられなかったジョーは、意味のない人生だったのか?
何も目的がない22番は、人生を生きる準備が出来ていないのか?
ジョーは当初、成功をつかむ前の人生を意味のない暗い時間だったように思っていましたが、22番と改めて自分の人生の足跡をたどってみると、決してそうではなかったことに気付きます。
©公式ウェブサイトより引用
人生の目的に名声や成功を掲げる人は多いけれど、そうしたことを目的にすると本当に大切なことを見落としがち。
ジョーも22番と一緒にニューヨークでの生活を過ごすことで、
- ピザのおいしさ
- お母さんと心を通わせること
- 友人たちの優しさ
といった、自分にとって"当たり前"となって見過ごしていた物事にこそ幸せがあることに少しずつ気付くようになります。
自分の人生に置き換えて考えてみても、いくらいい会社に就職して高いお給料をもらったとしても、今当たり前のように身近にいる家族やニャンズたちがいなければ、今のように幸せを感じることはないでしょう。
何かを成し遂げることではなく、今この瞬間の幸せを逃さずに大切に生きることの大切さ。
そういう気持ちを持って毎日を生きれば、例え目的を達成できずに人生を終えたとしても、自分の人生に満足することができるし、夢に挫折しても人生に絶望することもないでしょう。
それがこの映画のメッセージだったと思います。
特に今はコロナでやりたいこともできず、不満を抱える人も多いでしょう。
ネガティブなことばかりに目を向けて、政治家や世間を責めるような思考でいてもまったく楽しくありません。
こういう時代だからこそ、多くの人にこの作品を見て、ポジティブなメッセージを感じてもらえたらいいな、と思いました。
その他の見どころ
まず私の中で印象深かったのがニューヨークの街並み!
今は自由に海外旅行が出来ないので、なおさら心が躍りました。
1年半の海外赴任期間中、ほぼ毎週のようにマンハッタンに遊びに行っていたので、本当に懐かしい気持ちになりました。あのエキサイティングな雰囲気は忘れられないし、どんなに通っても飽きることなく、インスピレーションを与えてくれます。
そしてニューヨークと言ったらジャズ♪
ジョーがジャズミュージシャンということもあり、BGMとしてジャズの音楽も多く使われており、またジャズのセッションのシーンもかなり本格的でした。
©公式ウェブサイトより引用
お風呂でまったりしながら映画のサントラを聞くと、ちょっぴり大人な気分になれます。
あわせて読みたい
過去にも「今この瞬間を大切に生きることの大切さ」を教えてくれた映画や本に出逢い紹介していましたので、ここでいくつか挙げたいと思います。
『嫌われる勇気』
本のタイトルからは想像つきませんが、「どうやったら幸せな人生を送れるのか」という壮大なテーマを、アドラー心理学の観点から対話形式で紹介しています。
ここでも語られていたのが、「過去や未来のことにとらわれず、今という一瞬に強烈なスポットライトを当てて生きる」ということ。
『ソウルフル・ワールド』のメッセージに重なるものがあります。
『最高の人生の見つけ方』
余命数ヶ月と宣告された2人が人生の限られた残りの時間を最高に楽しむ姿を通じて、今を全力で楽しむことの大切さを学びました。
自分のやりたいことや希望は、日々の経験を通じて常に変化していくもの。
そんな今の自分の気持ちを大切に、常に全力で毎日を生きていきたいですね。