RIOの日記

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『ジ・アメリカンズ』シーズン3の感想

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ずっと見たかったシリーズ。

今年から見始めて、ついにシーズン3。

 

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(c) 公式ウェブサイトより引用

 

元々想像していたよりも、地味でそれゆえにリアリティのあるドラマでした。

ソ連のスパイが主役のドラマってことで、歴史を考えても「きっとHAPPY ENDではないんだろうなぁ」と思いつつも、エリザベスとフィリップの2人の行く末が気になって見続けています。

 


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アフガニスタン戦争など史実とリンクする場面もあり、アメリカで活動するソ連工作員の姿が、より一層リアルで、緊張感や臨場感に満足です。

 

 

 

以下、ネタバレが含まれますのでご注意ください。

 

 

 

ペイジ、うざいかなぁ・・・

 

鑑賞後、Filmarksをながめていると、ペイジ*1に対するネガティブなコメントがたくさんでびっくり!

私自身は、ペイジに対して結構同情的に感じていたので・・・

 

もしティーンエイジャーの自分の両親の言動が怪しくて問い詰めて、「実は中国政府のスパイでした」なんて告白されたら、自分のアイデンティティそのものが揺らいで不安定になるし不信感しかないし、まさに作中のペイジみたいになっちゃうと思う。

 

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(c) 公式ウェブサイトより引用

 

近年の、ロシアのウクライナ侵攻もあってロシアという存在そのものに、私自身かなりネガティブな気持ちもあって、エリザベスやフィリップを応援できない影響もあるのかも(もちろん作品そのものは面白いです!)

 

むしろ、自分たちのしていることを棚に上げて、娘に対して口うるさく言うエリザベスとフィリップに、逆にうんざりする場面も・・・

前のシーズンだったかな?

「一人前だと振る舞うなら、冷蔵庫掃除しなさい」みたいなことを言って、深夜にキッチンの掃除をさせていたエリザベスにはドン引き。

 

シーズン2の最後で、アメリカで生まれた工作員の子供をスパイに育て上げるという話があり、シーズン3でいよいよ両親の正体を知ったペイジ。

彼女自身、そして家族との関係がこの後どのように変わっていくのか、続きのシーズンも楽しみ。

 

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(c) 公式ウェブサイトより引用

 

人間らしい"スパイ"

 

スパイと聞いて思い浮かぶのは、ジェームズ・ボンドイーサン・ハントみたいに、見た目が異次元にかっこよくて腕っぷしも超一流、毎回世界を危機から救うような、まさに華々しいスーパーヒーロー。

 

ですが、このドラマで描かれるスパイの活動は地味。

地味で、キツい。

普通の精神ではすぐ参ってしまいそう。

 

異性を誘惑して思い通り動かしたり、弱みを握って脅したり、挙句には人を殺したり・・・

長年厳しい訓練をうけ、アメリカに送り込まれ、何度も任務をこなしてきたフィリップも、シーズン3の最後、ソ連のスパイとして生きる自分に迷いを感じているような様子も見えました。

 

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(c) 公式ウェブサイトより引用

 

人間らしさを捨てたプロフェッショたるスパイを描きながらも、まさにその人間らしさを感じざるを得ない。

 

アフガニスタン戦争

 

シーズン3では、実際に起きたアフガニスタン戦争がストーリーに大きく関わっていました。

高校を卒業して早20年弱・・・

「アフガニスタン戦争ってなんだっけ・・・なんでソ連??」

ということで、少し学生時代に勉強したことを復習。

 

  • 1978年〜1989年
  • アフガニスタン人民民主党(共産政権)に対抗するムジャーヒディーン(イスラム原理主義組織)を鎮圧するためにソ連がアフガニスタンを侵攻
  • ソ連による侵攻に反発した西欧諸国は、モスクワ五輪をボイコット
  • 結果的に侵攻は失敗に終わり、91年のソ連崩壊につながっていく
  • 一方、アフガニスタン侵攻のソ連敗退が、イスラム原理主義の自信・成功体験となり、後の9・11テロなどのテロ活動につながっていく

 

シーズン3のエリザベス・フィリップの活動の時期から近い将来にソ連が崩壊することを考えると、シーズン4以降も茨の道が続いていくと思うと、あまり楽しい気持ちで見進めることは出来なさそうですが・・・

 

それでも、エリザベス・フィリップ・ペイジ・ヘンリーの一家が、どう激動の時代を生きていくのか、見届けたいと思います。

 

 

 

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