「あなたの幸福度は10点満点中何点ですか?」
そう聞かれたらなんと答えますか?
今の私の答えは、「7点」。
自己評価低すぎかな?笑
基本幸せだけど、もう少しお金にも時間にも余裕があると嬉しい。
そんな質問から世界各国の幸福度を調査し、毎年上位の常連で2018年度版ではトップに輝いたのはフィンランド。
本書で学べること
フィンランドの人たちが毎日幸せに生活している秘訣とは?
そんなヒントを学べるのが本書「フィンランドの幸せメソッドSISU」。
フィンランドの人たちが幸せなのは、高い税金による充実した福祉制度などの仕組みから生まれる部分ももちろんあるとは思います。
でも、国民一人一人のポジティブさによるところが多いのではないでしょうか。
そのポジティブさを引き出す源=SISU
SISUとは、個人のパワーを生み出し引き出すためのマインドだと感じました。
本書では、前半ではSISUとは?という点を掘り下げ、3章以降でSISUと密接に関連するフィンランドの生活様式を説明しています。
これはなにもフィンランド特有のものではありませんし、それが幸福度を高めるすべてというわけでもありません。
でも、私たちはそこから幸せになるためのヒントを見つけることができるのではないでしょうか。
- 北欧へ
- 「シス」を探して
- 冷水治療
- サウナの極意
- ネイチャー・セラピー
- 北欧の食事法
- フィンランド流の子育て
- 自転車と幸せの方程式
- 「身体を動かす」が薬の代わり
- 北欧のミニマリズム
この記事では、 本書の中で特に印象に残ったトピックス3つを取り上げたいと思います。
冷水治療
真冬に凍りついた海や湖で泳ぐアイススイミングについて多く説明されています。
著者が初めてアイススイミングにトライした時の様子や、アイススイミングがもたらす健康上のメリットなどを読むと、アイススイミングに挑戦したくなる人も多いのではないでしょうか。
とは言っても、日本でアイススイミングが出来る場所は限られていますよね。
凍った湖でなくても、簡単に自宅で冷水シャワーを浴びるだけで、似たような効果を得られるということです。
冷水シャワーのもつ健康のメリットについては、多くのウェブサイトでも紹介されています。
フィンランド流子育て
有名な話ですが、フィンランドでは全ての新生児の家庭にベイビーボックスが届くそうです。
そこには、生後最初の数ヶ月で必要になるアイテム約50個(赤ちゃん用爪切り、柔らかいヘアブラシ、コットンの衣類、よだれかけ、靴下、帽子、温度計、赤ちゃん用絵本などなど)が詰まっているとのこと。
この制度の背景には、1930年代後半にフィンランドが経験した高い新生児死亡率と低い出生率という問題があるそうです。
低い出生率、待機児童問題、保育士不足など子育てに関する課題が多い日本も、この課題をバネに良いシステムを生み出せるでしょうか。
ミニマリズム
フィンランドでは、消費を抑えモノを大切にする文化が根付いており、その例としてクリーニングデイが挙げられていました。
自宅の物置にある不用品を処分(クリーニング)することから名前がついており、フリーマケットに似た取り組みのようです。
日本でも近年シェアリングビジネスが普及していますね。
我が家も、昨年自家用車を手放し必要に応じてレンタカーを利用するようになりました。
もっとも、理由は消費抑制ではなく、単に車の維持費が高額だからなのですが…
消費抑制のため中古品取引も活発とのことで、面白い実験が紹介されていました。
それが「財布テスト」です。
中古品売買取引には信頼と誠実さが不可欠ですが、フィンランド人はどれほど信頼できるのかがよくわかる実験です。
落とした財布が何個持ち主に返されるのか?という実験で、フィンランドでは12個中11個戻ってきたそう。
最後に
本書を読んで、私が得た幸せのヒントは次の3つ。
まずは実践してどう変わるのか試してみようと思います。
- 温冷交互シャワー
- バランスの良い食事
- リユース(メルカリデビュー?!)
もっと幸せになるために、日常の中でほんの少しの「シス」または忍耐力を発揮することは、誰にだってできるはずです。(P273)
あなたにも、幸せのヒントが見つかりますように…⭐️
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