2016年のアカデミー賞で話題をさらった
映画「レヴェナント」、ようやく鑑賞してきました。
映画「レヴェナント:蘇えりし者」特別映像:Themes Of The Revenant
Revenantとは、「亡霊、幽霊」
「生き返った者」というよりは、死んだあとも何かにとらわれてこの世をさまよう者のほうがしっくりくるかな。
まず最初に思ったのは、
役者さんをはじめとしたスタッフみなさん、とんでもなく大変だったんだろうな
ってこと。
枯れた雑草を食べたり
動物の生肉を食べたり
極寒の中川に入ったり
死んだ馬の体の中で夜を明かしたり
↑これCGなど使わず実際にやったそうです。。。
映画自体がサバイバルがテーマの作品だけど、
作り手がまさにすべてをかけて挑んだ意気込みがひしひしと伝わる、
まさに「力作」。
見る側もその心意義に引き込まれるように真剣に全力で見入りました。
やっぱりトム・ハーディの悪役っぷりがハンパなかったからこそ
グラスのリベンジにつながったわけで、「2人」ともメインって感じでした。
というか、私が単にトムが大好きすぎるというのもある。
本編通じて全然フィッツジェラルドが憎めなかったのは
トムが演じていたからに違いない←
話の筋書きは「息子を殺された父親の復讐」と、かなりシンプル。
でも2時間半の上映時間中余すことなく楽しめたのは、
ストーリーに加え、映像が斬新だったなぁと。
冒頭のネイティブ・アメリカンとの戦闘のシーン。
私は撮影手法のこと詳しくわからないけど、カメラワークが一連で流れるように撮られてたのですごく臨場感があった。
あとは、山の奥が舞台ということで、
風の音
木や葉の音
雪の音
水の音
普段生活していてもあまり感じない自然の音の美しさと自然の恐怖に
改めて気づかされる、そんな作品でした。
自然の持つ二面性と同様、人間も二面性があって。
作品的にはグラスが正義、フィッツジェラルドが悪、というようにも捉えられそうだけど、心優しい父親のグラスも、息子の敵を取るためにフィッツジェラルドの命を狙ったわけだし。
一概に「いい人」「いいもの」なんて言えないんだなって。
人間だけじゃなくてものであっても自然であっても同じ。
そんなことも感じました。
地球環境を気に掛けていろいろと支援活動をするレオにはぴったりの作品だし、
アカデミー賞の受賞スピーチでもそのことは熱く話してましたね。
レヴェナントというのは、人間と自然界を描いた作品です。
2015年、地球の気温は歴史上最も上昇しました。南極に行かないと生きていけないくらい。
気候変動は、本当に起きてます。
これは人類に対する、最も切迫した問題です。
我々はこの問題を先延ばしすることなく、行動を起こす必要があります。
各国の指導者たちをサポートしなくてはなりません。
人類を代表する者へ、先住民を代表するへ、恵まれない人たちへ
そして、子供達の子供達のために働く政治家達をサポートしなければなりません。
強欲の政治家から、地球を救わなければなりません。
※原文
And lastly, I just want to say this: Making The Revenant was about man's relationship to the natural world. A world that we collectively felt in 2015 as the hottest year in recorded history. Our production needed to move to the southern tip of this planet just to be able to find snow. Climate change is real, it is happening right now. It is the most urgent threat facing our entire species, and we need to work collectively together and stop procrastinating. We need to support leaders around the world who do not speak for the big polluters, but who speak for all of humanity, for the indigenous people of the world, for the billions and billions of underprivileged people out there who would be most affected by this. For our children’s children, and for those people out there whose voices have been drowned out by the politics of greed.
最後に、この作品で活躍したトム・ハーディ!
かっこいい!ステキ!(笑)
イギリスの俳優さんで、去年大ヒットした「マッド・マックス」で主役のマックスを演じて有名になったけど、個人的には「Black&White」でクリス・パインと女の子をめぐって激しく争うCIAの役を演じたラブコメ作品で注目してました★
ちなみに、この「Black&White」で2人のイケメンCIAに奪われるというおいしい役を演じたリース・ウィザースプーンは、「キューティ・ブロンド」の子。