雪深い山で女性の死体が発見された。
新人女性刑事と地元のハンターという異色のコンビによる捜査と事件の全貌とを描く作品です。
実際の事件を参考に作られたというこの作品は、「ボーダーライン」「最後の追跡」の脚本を担当したTaylor Sheridanが監督として手がけた作品。
2つとも多くの賞レースにノミネートされた良作。
シリアスでずっしり重い雰囲気が、「Wind River」でも感じられました。
Sheridan監督は、脚本を手がけた「ボーダーライン」でちょい役として演技もしていたそう!
気付かなかった・・・。
Sheridan監督はテキサスの大学を中退後、演技を学ぶためにハリウッドに移り住み、
ヴェロニカ・マーズ
サンズ・オブ・アナーキー
といった、日本で人気の海外ドラマ作品にも出演経験があります。
タイトルの「Wind River」とは、ネイティブアメリカンの保留地の名前。
以下、作品の感想と見どころの紹介です♪
ネタバレになる可能性もあるのでお気をつけください(>~<)
見どころ
Wind River – New clip (1/1) official from Cannes
公開後、Rotten Tomatoesを始めとして多くのレビューサイトで高評価を得ていました。
①表現力
キャストのセリフは、必要最低限。
でもその身振り・表情から、
- 家族を殺された無念さ、悲しさ
- 友人を思いやる気持ち
といった感情がダイレクトに伝わってくるのがすごかった。
一番印象的だったのは、被害者の家族にFBI捜査官のJaneが事件について話を聞きに行くシーン。
犯罪被害者の家族の苦しみが溢れていて、見ていて本当に辛かった。
こんな辛いことが、毎日世界中のどこかで現実に起きていると思うと、本当にやるせない気持ちになります。
②ラストシーン
事件それ自体は特別なことはありません。
でも、本当に気分が悪くなる事件。
きっとどの事件もそうなんでしょうね。
毎日ニュースで見ても現実味もなく、「ふーん」と他人事のように終わっちゃうけど、その一つ一つがとても重い。
ジェレミー・レナー演じる主人公のCoryが犯人を見つけ、どう正義を果たすのかは本当に見応えがあります。
目には目を
という報復律を、今一度考えさせられました。
③キャスティング
ジェレミー・レナー × エリザベス・オルセン
完全にアベンジャーズ~!笑
ホークアイの武器が、弓矢から銃に。
そこにパニッシャーまで出てくるんです。
マーベル祭り!
というジョークはさておき(笑)
Sheridan監督が脚本を手がけたボーダーラインでは、エミリー・ブラントが無骨で頭の切れる捜査官を完璧に演じていただけに、エリザベス・オルセンではまだ力量不足かな?ってちょっと心配していました。
でも、彼女のイメージが若いFBI捜査官というフレッシュで若々しい役柄に合っていたし、アクションもなかなか見ごたえがあり、期待以上でした。
ジェレミー・レナーの役のハマりっぷりは言うまでもなく。
無口で勘がよく、心優しいCoryにぴったり!
当初クリス・パインが演じる予定だったそうですが、ジェレミー・レナーのほうが年齢的にも役に合っていました。
2人の撮影話は、以下のページで読むことができます。
ジェレミー・レナー&エリザベス・オルセンがバディに!『最後の追跡』脚本家の初監督作 - シネマトゥデイ
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ところで、アメリカの映画館は本当に寒い!
雪山の極寒シーン連続で、この日は普段以上に寒くて凍えました・・・
アメリカに来てから、映画館でドリンクを買わなくなりました。
日本にいたときは、メロンソーダが映画鑑賞のお供だったのに~
あの寒さの中ドリンクなんて飲んだら、絶対途中でトイレに行きたくなっちゃう(笑)
実際、アメリカでは映画中に気にせずトイレ行く人多いんです。
合わせて読みたい→アメリカと日本の映画鑑賞の違い
こんな感じに、布団に囲まれながら見たい(笑)
ふふふ♪おやすみなさい😘💤笑