コロナウィルスを心配しながらも、以前からの予定どおり『スキャンダル』を見てきました。
ファーストデイ前日、かつ朝9時からの上映にも関わらず、客入りはかなり良かったです。
『スキャンダル』
— Rio (@nami11star1) 2020年2月29日
巨大な権力や組織に対して、立証の難しそうなセクハラを訴えるために立ち上がった女性たちのストーリー。ケイラが大泣きするシーンで、彼女の悔しさとか自己嫌悪とかをすごくリアルに感じて、こちらも泣けた…😭
本物のメーガンを見たらそっくりで、メイクの技術にビックリ! pic.twitter.com/18MdaDgLZB
あらすじ
FOXニュースの元人気キャスターのグレッチェン・カールソン(ニコール・キッドマン)が、テレビ界の帝王として君臨していた CEOのロジャー・エイルズ(ジョン・リスゴー)を提訴した。
そのスキャンダラスなニュースに、メディア界に激震が走る――。
騒然とする FOXニュース社内。看板番組を背負う売れっ子キャスターのメーガン・ケリー(シャーリーズ・セロン)は、上り詰めるまでの自身の過程を振り返り心中穏やかではなくなっていた。
一方、メインキャスターの座を狙う貪欲な若手のケイラ(マーゴット・ロビー)は、ロジャーと対面する機会を得ていた――。
※公式HPより引用
感想
メイクアップ・アーティストのカズ・ヒロがアカデミー賞を受賞した作品としても関心が高く、映画を観終わった後に、メーガン・ケリーの実物を見てみたけれど、本当にそっくり!
メイクの技術は本当にすごいですね。
今年の授賞式でのカズ・ヒロの日本に対する発言がニュースになっていたけれど、本人が日本に対してどういう気持ちを抱いていて、どんな人生を歩もうと、他人があーだこーだ言うことではないし、彼の技術はどこの国の人とかそういうこと関係なしに素晴らしいと思います。
Kazu Hiro's Amazing Works 2020
+*~+.+~ 以下、ネタバレが含まれますのでご注意下さいm(. .)m +*~+.+~
ストーリーは想像以上に本格的な内容で、特に終盤、ケイラが泣きながらジェスに電話をするシーンが印象的でした。
ケイラの感情の中に、悔しさとか恐怖、そして自己嫌悪を感じて、こちらももらい泣き。セクハラは被害者の尊厳を損なう最低な行いだし、それを防止したり是正できるような制度が全くなかったFOXのコンプライアンス体制にも呆れるばかり。
最後には彼女たちは勝利して慰謝料を受け取り、ロジャー・エイルズはセクハラを糾弾され失脚したけれど、最後まで反省も後悔もしなかったんだろうなぁ、と思うとやるせないし悔しい。
FOXニュースが本当に大好きで、希望と夢を胸に仕事に励むケイラがセクハラの被害にあって、傷ついてでも立ち直り、最後に自分らしいファッションに身を包みながら吹っ切れた表情でFOXを去っていく姿が良かった。
一番年齢が近いケイラに共感しながら作品を見ていましたが、やはり一連の出来事で勇気ある行動をとったグレッチェンの勇気と、彼女をサポートして綿密に計画を立てていた弁護士チームが、多くの被害者たちを救ったんだろうなぁと思います。
その作戦が成功したシーンでは、本当にスカッとした!
作品の冒頭で、海外ドラマ「13の理由」のハンナ・ベイカーのパパ、アンディ・ベーカーを演じていた役者さんがちょい役で出ているのを発見!かなりのクソ男役でした(笑)
この事件の後、アメリカではハーヴェイ・ワインスタインに対する告発も続き、世界的な #Me Too のムーブメントが起きました。
これまで見過ごされていたセクハラや女性差別について、考え方は人それぞれではありますが、多くの人が改めて考えることはとても良いことだと思います(*^^*)
あわせて読みたい