RIOの日記

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『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』シーズン5

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とっても気になるところで終わったシーズン4。

その続きを早速鑑賞。

 

刑務所で立てこもりが発生し、解決するまでの3日間。

たった3日間を、1シーズン13話で描きます。

 

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(c) 公式サイトより引用

 

最初は、「もつのかな?なかだるみするんじゃない?」って思いましたが、まったくそんなことはなく、今回も期待を裏切らない傑作。

 

 


www.youtube.com

 

リッチフィールド内で発生した悲劇にそれぞれの想いが交錯し、女囚たちの力関係が大きく変化する。これまで以上に衝撃的な事件連発の新シーズン。

Filmarksより引用

 

シーズン4も非常に面白い作品でした。

 

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以下ネタバレが含まれますのでご注意ください。

 

 

 

ダヤ

 

シーズン1から、この作品のメインだったダヤ。

妊娠して出産して、娘と離れて・・・

というのが彼女のストーリーかな、なんて思っていました。

 

ですがシーズン4の最後、たまたま銃が足元に転がってきて拾い上げるダヤ。

銃を看守に向けたところで終わりました。

 

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(c) 公式サイトより引用

 

正直、撃つとは想像していなかったのでビックリ。

その後、シーズンを通じてずっと母親に対して抱いていたモヤモヤだったり、娘に対する愛情だったりが描かれ、最終的には看守を銃で撃ったことで逮捕されてしまいます。

 

最後にダヤが、娘を託す時の言葉が忘れられません。

「自分の母親は、なんでも先回りして自分の代わりにやってあげてしまっていたけれど、娘には自分のやりたいようにやらせてあげてほしい。転ぶこともあると思うけれど、思いっきり転んで、時には膝を怪我して、それでも自分の足で立ち上がるような経験をさせてほしい」

 

というようなことを言っていたと思います。

 

今、まさに女の子を育てている身として胸に刺さる言葉でした。

私も無意識に、横から口や手を出してしまうことが多いので・・・

イヤイヤ期真っ盛り、自我がメキメキ育っている娘は、私が手を出すと顔を真っ赤にして怒ります。

 

自分でやる、ってその人を尊重するためのとても基本的なことだってことを、ダヤを見ていて、そして娘を見ていて痛感しました。

 

子育てでは、おせっかいさをグッとこらえて、娘になんでもやらせることを忘れないようにします。

 

結局、暴動は誰のせい?

 

ニュース番組をはじめ、メディアや世間まで巻き込んだ大騒動となった今シーズンの刑務所立てこもり事件。

 

結果的に、看守2名が命を落とすという大変な事態となりました。

 

この立てこもり、結局誰が悪かったのでしょうか。

 

  • 看守を人質に立てこもった囚人たち
  • 利益優先で経営し、劣悪な環境を招いたMCC*1
  • 囚人を人間のように扱わないばかりか、規則を破って施設内にこっそり銃を持ち込んだMCC側の看守
  • プッセイを押さえつけて死に至らしめてしまい、暴動の発端を生み出したベイリー
  • 民間企業に刑務所の経営を丸投げした政府


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(c) 公式サイトより引用

 

当然みんなそれぞれ悪いと思いますが、個人的に諸悪の根源だと思うのはMCCの看守

 

シーズン4では、MCCの看守たちが囚人たちに対して酷い仕打ちをする様子が描かれていました。

 

確かに彼女たちは、社会において何らかの法律を破り、裁判を受けた結果、刑務所で刑に服しているのですが、だからと言って人間以下の扱いをしていいわけでも自分の好きなようにいたぶっていいわけでも、もちろんありません。

 

そうした不当な扱いによって囚人たちに積もり積もったフラストレーションが、食堂の大騒ぎにつながり、プッセイが命を落とすことになってしまった。

私にはそう思えてしまいます。

 

 

結局この暴動で得たものってなんだったんでしょう。

ピスカテラが拷問のように暴力を振るった映像が公開され、社会がリッチフィールド刑務所の現状を知ることにつながったのは良かったのかもしれません。

 

でも、世間はすぐに忘れます。

自分に関係ないことならなおさら。

 

結局、プッセイの正義は果たされず、MCCから刑務所の環境改善の約束は得られず・・・。

当初、立てこもりをしてまで果たしたかった目的は何も達成できず。

さらに、これほど重大な事件が起きた以上、元に戻ることもないでしょうし。

 

・・・というモヤモヤがきっと次のシーズンで答えが出てくるのでしょう。

 

あ〜・・・またしても次が待ちきれない感じ!笑 しかも次はシーズン6で、いよいよシーズンフィナーレが見えてきて寂しい・・・

 

アッティカ刑務所暴動

 

作品中でも何度か言及されていた「アッティカ刑務所暴動」

実際に1971年にアメリカ・NYのアッティカ刑務所で発生した暴動でした。

 

この暴動、今回のシーズンで描かれていた立てこもり事件と共通点がいくつかあります。

 

  • 看守を人質にとり、刑務所の環境改善などを要求
  • 暴動に至るまで、看守による虐待行為があった
  • 立てこもり期間は4日

 

実際に起こったというアッティカ刑務所の暴動では、結局特殊部隊によって制圧され、多くの犠牲者が出るという結末になりました。

 

また日本でも、徳島刑務所暴動事件が2007年と、比較的最近ですが起こっています。

この事件も、看守による囚人の虐待や不適切な対応が発端になりました。

 

 

 

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*1:刑務所を運営する民間きぎょう

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