大野正人さんの「失敗図鑑 すごい人ほどダメだった!」を読みました。
エジソン、黒澤明、ココ・シャネル、ウォルト・ディズニー。
誰もがその名を知る偉人たち24人の成功の陰にある、たくさんの失敗エピソードを紹介しています。
誰もが知る偉人だからこそ、その裏にあるエピソードは興味深かったです。
大人の私も知らないエピソードばかりでしたので、とても勉強になりました。
本書の中から、スティーブ・ジョブズのエピソードを紹介します。
彼がアップルの創始者であるにも関わらず、一度会社を追い出されたものの、別の会社でも成功を収め古巣のアップルに復帰したエピソードは有名ですね。
彼の場合、「居場所を失う」という失敗をしたけれども、失ったものをいつまでも悔やむのではなく、新しい居場所を作ることが大切だと筆者はまとめています。
このように、偉人の具体的な失敗のエピソードと、その失敗から私たちが学べることや偉人たちがその失敗をどう乗り越えたのかが、5〜6ページほどで簡潔にまとまっています。
私は、とにかく失敗することをおそれる子供でした。
小学生の時、部屋に算数の教科書を置いてきてしまったことがありました。
でも算数の授業が始まっても、忘れ物をしたと先生に言うことができませんでした。
「先生にガッカリされるかも」と思うと、言い出しにくかったんです。
なんとかごまかすために別の科目の教科書を出していたけれど、やっぱり先生はすぐ気がつきます。
優しくこっそりと、隣の子に見せてもらうように言ってくれましたが、その後も失敗が苦手な性格は変わらずに今に至ります。
当時の私のように、「とにかく失敗したくない!」という子供たちはもちろん、失敗をおそれる大人にもおすすめの一冊。
なにごとも、失敗しなければ成功には結びつかないんだなということをつくづくと思わせてくれます。
私は、今年から資産運用を始めました。勉強も満足にできていないけれど、まずは試しにやってみることが大切なのだと感じました。
そうそうたる偉人の壮大な失敗に比べたら、自分の失敗なんてたかが知れてるはず。失敗したらそこからまた考えればいいや!と、ドンと構えて取り組もうと思います。
この本は、AmazonのPrime Readingというサービスが使える方は無料で読めるので、Amazonのプライム会員には特におすすめの一冊です。
なお、本書に登場する偉人の24人目、つまりこの本の最後に紹介されているのは「お父さん・お母さん」。
偉人はもちろんのこと、読み手として想定している子供たちの一番身近な大人であるお父さん・お母さんも完璧ではないこと、そしてたまにキツく叱ってしまうことがあっても、それは好きでしているのではなく愛情の裏返しなんだと書かれていました。
子供たちはもちろんですが、私は同じくらい大人たちも手に取るべき本だと思いました。
社会に出ると、仕事や人間関係に悩むことも多いですよね。
そんな時に、失敗から学べることって多いですし、勇気付けられると思うんです。