ディズニープラスで配信中の映画、『ラーヤと龍の王国』を鑑賞!
(c) 公式サイトより
ワクワク感、愛や絆といったディズニーの王道の要素は健在。
その一方で、ディズニーのアニメーション映画の新しい一面も見られました。
『ラーヤと龍の王国』
— Rio (@nami11star1) 2021年7月20日
信頼や家族愛といったテーマはディズニーらしい一方で、王子様はおらずアクションシーンが多いのは新鮮で新しい!
龍のシスーのキャラが可愛くて良かったし、水の描写が特にキレイで見入ってしまいました💫 pic.twitter.com/2HQtWQgtr3
『ムーラン』は中国の文化を想起させる内容でしたが、この『ラーヤと龍の王国』は中国っぽくもあり、日本っぽくもあり、東南アジアっぽくもあり。
アジアテイストだけど特定の国ではなく、オリジナリティを感じました。
<こんな人に特にオススメ>
- ファミリー
- アジアの雰囲気が好き
- アニメーションでもガッツリアクションを楽しみたい
- 今の分断した社会に疲れている
あらすじ・基本情報
『アナと雪の女王』のディズニー最新作は、<邪悪な魔物>によって"信じあう心"を失った<龍の王国>をめぐる、壮大なスペクタクル・ファンタジー。
自分だけを信じ、ひとりぼっちで生きてきた王国の"最後の希望"ラーヤは、伝説の"最後の龍"シスーの力によって、バラバラになった世界を再び一つにしようとする。
だが、ようやく見つけ出したシスーは他人を信じすぎてしまう性格で、しかも肝心の魔法の力を失っていた。魔法を取り戻す力を持つ5つの<龍の石>を探すため、シスーと共に旅に立ったラーヤ。そこには未知の世界と、新しい仲間、そして、さらなる脅威が待ち受けていた。魔法を蘇らせ、仲間を信じることで、ラーヤは世界を取り戻すことができるのか?
ディズニープラス作品紹介ページより
◆基本情報◇
- 原題:Raya and the Last Dragon
- 上映時間:108分
- 監督:ドン・ホール、カルロス・ロペス・エストラーダ
- ジャンル:アニメーション、ファンタジー、アドベンチャー
主な登場人物
ラーヤ
物語の主人公。
幼い頃に人を信じた結果父をなくし、他人を信じることができない。
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シスー
伝説の龍の最後の生き残り。
ラーヤと真逆で、人を信じる心の持ち主。
でも信じすぎてしっぺ返しを喰らうことも・・・
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ナマーリ
ラーヤのライバル。
ラーヤとは幼馴染だったが、ある出来事がきっかけで憎み合う仲に。
自称・龍オタク。
トゥクトゥク
ラーヤの相棒のダンゴムシ。
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以下ネタバレが含まれます。ご注意ください。
ディズニーアニメーションの新しい一面
ディズニーアニメといったら、
- 白人のプリンセス
- プリンセスを助けに来る王子様
- そんな2人の愛を邪魔するヴィラン
が定番ですよね。
ですが本作『ラーヤと龍の王国』にはそれらが全く出てきません。
王子様どころか、ラーヤたちと同じ年頃の男の子すら出てこず。
"愛"は家族や仲間、友人との絆を通じて描かれていて、これまで定番だった男女の恋愛の要素はゼロ。
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そして、ヴィランがいないのも新しい試みではないでしょうか。
これまでのディズニーのアニメーション映画には、必ずといっていいほどヴィランがいて、ストーリーの良いスパイスになっています。
ところが本作にはヴィランは出てきません。
ナマーリたちはラーヤと対立するライバルではあるけれど、自国の民のことを真剣に思うからこその行動であり、「悪」ではありません。
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もう一つ。
この作品はかなりアクションシーンが見応えあります。
殺陣のような剣を使ったアクションシーンが本格的で、ついディズニー映画だと忘れてしまいそうになるほど。
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本作の監督は、過去に『ベイマックス』を手がけたこともある人のようですし、アクションシーンの描写が得意なのかもしれないですね。
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「ディズニーアニメはどれも一緒でしょ」
と思っている人に、特にオススメしたい作品です。
分断した社会に一石を投じるストーリー
コロナによって、世界的に社会の分断が如実になったように感じます。
昨年のBlack Lives Matter運動、オリンピック開催の是非、ワクチン・・・
十人十色。
立場が変われば当然感じ方も考え方も変わります。
それなのに、相手の立場に立って考えることができず、社会全体がギスギスした雰囲気になってしまったように感じて、最近特にとても生き辛さを感じます。
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本作の舞台もまた、部族によって国が分断されてしまっています。
信じるものが違うたくさんの人を一つにまとめることはとても大変だということは、実際の人間の歴史を見ても明らか。
1つにまとまるために、まずは自分自身が相手を信じる。
キレイゴトのようにも聞こえるし、なかなか難しい(実際に何度も裏切られるだろうし・・・)けれど、自分がそうしなければ何も始まらない。
社会や他人に対して常に疑いの目で見てしまう自分自身には、少し胸がチクッとするようなテーマでした。
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