4年の時を経て、またしてもアニメーションの新境地を見ました。
同じ、「スパイダーバース」の作品で。
(c) 公式サイトより引用
2019年の春、前作『スパイダーバース』を劇場で見て、全く新しいアニメーション映画の可能性に非常に衝撃を受けました。
そのインパクトの大きさゆえ、4年経った今でも強烈に印象に残っています。
そんな『スパイダーバース』の新作が公開されると聞き、居ても立ってもいられず、娘のことをパパにお願いして、映画館にお出かけしてきました。
160分という長い上映時間もなんのその。
壮大なスパイダーバースの世界観に夢中になってしまいました!
映像はもちろん、
- マルチバースの(クレイジーなほどの)緻密さ、複雑さ
- 大勢のために愛する人を犠牲にするべきか?ヒーローの葛藤
といった見どころの一つ一つが素晴らしく描かれていました。
(c) 公式サイトより引用
『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』
— Rio (@nami11star1) June 17, 2023
なんじゃこりゃー!
と、終始圧倒される映像、ストーリー。
前作もかなり衝撃だったけど、負けじとアニメーション映画ならではの良さを最大限発揮して素晴らしい世界を見せてもらいました。
ただ…そこで終わる?!笑
Part2までお預けツライ🥹 pic.twitter.com/PcUoLBMHfn
ストーリーにも映像にもただただ圧倒されたけれど、140分の中にたくさんのことが凝縮されていて、一度見ただけでは到底理解が及びません・・・
もう一度見にいくのは難しそうだけれど、配信されたら何度でも繰り返して見たいような、中毒性の高い作品でした!そして、帰り道に速攻でサントラをダウンロードしちゃうくらい音楽も素晴らしく良かった。
ちなみに、ストーリーを楽しむためには少なくとも前作は鑑賞しておくのが非常におすすめ!
以下ネタバレが含まれますのでご注意ください。
ヒーローとして、何が正しいのか
For Greater Good
というワードを、映画やドラマを見ていると耳にすることが多いです。
大義のために、という日本語がしっくり来るでしょうか。
世界を救うために、たった一人を犠牲にすることは正義なのか。
大抵の人は、YESと即答しそうです。
でも、そのたった一人があなたの愛する人だったら?
愛する人を優先するのは当然だと考える人のほうが多いかもしれません。
それは、ヒーローでも許されるのか?
ヒーローが、自分のことを優先していいのか?
(c) 公式サイトより引用
そのために、たくさんのスパイダーマンたちがマイルスと対峙するシーンはかなり見応えありました。「何が正しいのか?」と思考するのも面白かったし、様々なユニバースから集結したスパイダーマンたちの繰り広げるアクションシーンはまさにカオスでクレイジー!!
命を落とす運命にあるお父さんを、マイルスは救うのか?救えるのか??
Part 2までお預けだなんて、ひどい!!(笑)
敵は誰だ?
ヒーローものの作品は、
ヒーローVS悪役
というシンプルな構造で話が進むことが多いのではないでしょうか。
でも、この作品は一体誰と戦うのか、すごく難しくて複雑。
- マイルスに恨みを持ち、パワフルな能力を手にしたスポット
- マイルスが父親を救うことを阻止し、運命に逆らわせないミゲル・オハラ
- Earth 42に飛ばされたマイルスが対峙した、別次元を生きる、プラウラーとしての自分
うーん・・・
どれか一つを倒さなければいけないとしても大変なのに、まさかの三重苦・・・
次々と追い込まれていくマイルス、どうする?!という、めちゃくちゃいいところでPart 1は終わりました。。。
(c) 公式サイトより引用
ちなみに、プラウラーは前作にも出てきます。
主人公のマイルスが生きる次元では、叔父のアーロンがプラウラーという悪役でしたが、マイルスが飛ばされてしまったEarth 42ではスパイダーマンが誕生せず、警察署長の父は亡くなってしまい、どうやらアーロンではなくマイルス自身がプラウラーになってしまったよう。
多様なスパイダーマン/スパイダーウーマンたち
前作では、黒人の少年が主役のスパイダーマンになるというのが少し話題になりましたが、今作も引き続き「マルチバース」がテーマで、さまざまな時間軸の中で、オリジナルのスパイダーマンとは全くイメージの違うスパイダーマン/スパイダーウーマンたちが出てきました。
特に印象的だったのは、妊娠8ヶ月の大きなお腹を抱えた黒人女性のスパイダーウーマン、ジェシカ!!
身重なのにそんなに激しい任務について大丈夫かとハラハラするけれど(笑)、優しさと強さのバランスがすごく良くて、そばにいてくれるだけで心強く感じる。
(c) 公式サイトより引用
あと、ピーター・パーカーの娘の赤ちゃんスパイディも良かった・・・
癒された〜
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『ラーヤと龍の王国』
『あの夏のルカ』